今回ご紹介するハートランド・フィギュアは、1950年代〜’60年代のヤンキースで活躍し、
後にそれぞれの背番号が永久欠番になったこの3人。
ホワイティー・フォード投手は’50年〜’67年の16年間ヤンキース一筋、
ヨギ・ベラ捕手は’47年〜’64年まで18年ヤンキースで活躍後、現役最終年はメッツに在籍した。
そして、ロジャー・マリス外野手はインディアンス、アスレチックスを経て’60年ヤンキースに移籍、’66年までの7年間をニューヨークで過ごした。
この頃のヤンキースは
ミッキー・マントルを中心とした強力打線で、“Muderer's Row(殺人打線)”と恐れられた。
このメンバーが一緒にプレーした7年間で5度のリーグ・チャンピオン、
ルース、ゲーリッグの時代、ディマジオの時代に続いて第三期黄金時代と呼ばれる輝かしい時代。
これは、そんな輝かしい1960年に制作されたフィギュアです。
ロレンス・ピーターという美しい名を持つベラ、
歩く姿がまるでヨガ行者のようということで、ヨガが訛り“ヨギ”と呼ばれた。
’40年代のディマジオ、’50年代のマントルという主砲の後の5番を打ち、
11年連続80打点以上という勝負強さは目を見張る。
マンガ好きで、悪球打ち、残された語録は数知れず。
愛すべきキャラクターで、フィギュアにするにはもってこいの選手。
ハートランド・フィギュアの中でも特に優れた出来で、珠玉の逸品であります。
オリジナルのキャッチャーマスクは幼い頃の姪っ子に壊され、
写真で手に掛けているマスクは25周年記念の復刻版のものであります。
ヤンキース第三期黄金時代のエース左腕、ホワイティー・フォード。
’50年のルーキーイヤー、初戦こそ負け投手になったが、その後9連勝という華々しいデビューを飾ったが、
翌’51、’52年は兵役で野球から離れることとなる。
軍隊で負傷したにもかかわらず、見事にカムバックした’53年から’65年まで13年連続二ケタ勝利。
打者の内角をえぐる“ひげそりボール”を絶妙にコントロールし、ヤンキース10回のリーグ優勝に貢献した。
このフィギュアは、1990年製の“Dallas”シリーズ。
ポーズは良いのだが、顔がいまひとつ似ていない。
もうちょっと頬を膨らませてくれないとフォードっぽくないね。
ロジャー・マリスといえば61本塁打という当時のシーズン記録を作った’61年が頂点。
このフィギュアはその前年、マリスがヤンキースに移籍してきた’60年に作成されたもの。
クーパースタウンで購入したこのフィギュアは、表情も若々しく、非常に良い出来です。
翌年、ルースの“聖域”を超えたことで、あらゆるバッシングや嫌がらせにさらされる前の姿であります。
ヨギ・ベラ(Lawrence Peter "Yogi" Berra)
1925年生まれ(88歳)
ニューヨーク・ヤンキース(1946〜’63年)/ニューヨーク・メッツ(’64年)
1972年野球殿堂入り
●アメリカンリーグMVP 3回(’51年、’54年、’55年)
●オールスター出場15回
【通算】19年 2150安打 358本塁打 1430打点 30盗塁
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ホワイティー・フォード(Edward Charles "Whitey" Ford)
1928年生まれ(85歳)
ニューヨーク・ヤンキース(1950〜’67年)
1974年野球殿堂入り
●サイ・ヤング賞 1回(’61年)
●最優秀防御率 2回(’56年/2.47、’58年/2.01)
●最多勝利 3回(’55年/18勝、’61年/25勝、’63年/24勝)
【通算】16年 236勝 106敗 10S 1956奪三振 防御率2.75
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ロジャー・マリス(Roger Eugene Maris)
1934年生まれ
クリーブランド・インディアンス(1957〜’58年)/カンザスシティ・アスレチックス(’58〜’59年)/ニューヨーク・ヤンキース(’60〜’66年)/セントルイス・カージナルス(‘67〜’68年)
1985年没(51歳)
●アメリカンリーグMVP 2回(’60年、’61年)
●本塁打王 1回(’61年/61本塁打)
●打点王 2回(’60年/112打点、’61年/142打点)
●ゴールドグラブ賞 1回(’60年)
●オールスター出場 4回
【通算】12年 1325安打 275本塁打 851打点 21盗塁
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